ソフトバンクが高高度飛行装備に関する出願済み及び出願中特許およそ200点を成層圏飛行気球の開発企業ルーンLoonから取得した。ソフトバンクは携帯電話会社HAPSMobileを所有する。
ルーンはグーグル親会社アルファベットが立ち上げ、インターネットを遠隔地に対し高高度気球から行うとしていたが、今年1月に業務を停止していた。
Source: Loon
ルーンは高高度気球によりインターネットサービスを地上に送信する構想だった。
HAPSMobileはソフトバンクが株式多数を保有し、少数保有のエアロヴェイロンメント Aerovironmentが太陽光動力の高高度疑似衛星 (HAPS)を製作する事業体として発足し、HAPSに電動全翼機を想定する。
ソフトバンクはルーンから取得の特許内容について「ネットワークの技術、サービス、運用、HAPS機材に関連する」とのみ述べている。
2020年、ルーンは HAPSMobileとともに共同開発した長期間進化型(LTE)ブロードバンド装備をHAPSMobileのサングライダーUAVに搭載する実証を行っていた。
このサングライダーは高度65千フィート上空の成層圏を飛行する全翼機で翼幅80m、滞空期間を数カ月と想定する。
Source: HAPSMobile
サングライダーUAVは数カ月滞空する想定だ。
長期滞空性能により同機を疑似通信衛星とし、インターネット接続のない遠隔地向け配信を可能にするとHAPSMobileは説明していた。サングライダーによるインターネット配信は200km範囲に及ぶ。
通信疑似衛星構想は市場投入が期待されている技術だ。ソフトバンクはHAPSMobileとともに所有する知財を活用し業界内での標準作りをめざしている。ルーンはHAPSMobileとHAPSアライアンスを2020年に立ち上げ、通信、航空宇宙、携帯電話企業を集め、疑似衛星の活用を促進するとしていた。■
SoftBank buys 200 patents from Alphabet’s Loon for its pseudo-satellite
By Garrett Reim2 October 2021
0 件のコメント:
コメントを投稿