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2019年11月2日土曜日

北京の新空港は中国が目指す航空市場拡大のカギを握るが、成長はこのまま持続できるのだろうか。

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Photographer: BJNews/ICHPL Imaginechina via AP Photo

Beijing’s Giant New Airport Helps China Rival U.S. in the Skies

By Kyunghee Park and Yan Zhang
2019年9月25日 18:24 JST Updated on 2019年9月26日 6:08 JST


興 Daxingはわずか五年前まで北京南方の農村地帯で注目を集めることがない地点に過ぎなかった。今や状況は一変した。巨大空港が同地に生まれ、中国は世界最大の航空市場の座を米国から奪おうとしている。
総工費800億元(112億米ドル)で完成した北京大興国際空港ではヒトデ型ターミナルビルが特徴で、中国建国70周年に間に合うよう開港したばかりだ。年間一億人の旅行客を処理可能で、習近平主席にとっても大きな意味がある。
Fifth Comprehensive Drill At Beijing Daxing International Airport
Photographer: Chen Xiao/VCG via Getty Images
習近平は航空分野を戦略的産業の中心と捉えている。今後二十年以内に中国の航空旅行需要は16億名規模に膨れ上がるとIATAは見ており、現時点の同国人口を上回る。中国の目標は2035年までに民生用空港を合計450箇所供用することで、2018年末のほぼ二倍の規模だ。また同国はボーイングやエアバスに対抗すべく国産ジェット旅客機も開発している。
新空港は北京の航空需要に対応しつつ、現行の空港の混雑を緩和する効果も期待される。北京首都国際空港に2008年オリンピックに間に合う形で新ターミナルが生まれたが、すでに容量不足になっており、これが原因で2013年から2018年にかけての航空利用客の成長が平均4%増にとどまっている。
増え続ける需要に答えるため中国には巨額投資で迅速に対応するしか選択肢がなく、実際に中国の航空旅行需要な年率6%で成長している。マッキンゼーによれば大興空港は当初滑走路4本で開港し、ゆくゆくは7本(うち一本は軍用専用)に増えれば直行便の新規路線が増えると予測している。北京はロンドン、ニューヨークや東京と二箇所の空港でつながる。
relates to Beijing’s Giant New Airport Helps China Rival U.S. in the Skies
Photographer: BJNews/ICHPL Imaginechina via AP Photo
relates to Beijing’s Giant New Airport Helps China Rival U.S. in the Skies
Photographer: Chen Xiao/VCG via Getty Images
「これから北京から新規路線が次々に生まれるはずだ。大規模ハブ空港がある強みですね」とマッキンゼーのスティーブ・サクソンが述べている。
大興空港により国際線で一路線一社体制で北京起点の長距離路線は中国国際航空が一手に担当してきた事情が変わる。新空港は「ビッグスリー」の残る二社中国東方航空、中国南方航空にも長距離路線の開設につながるはずだ。
目指すのは北京を国際航空輸送のハブで、国内中間層が拡大し、海外旅行熱の高まりに対応する。大興の開港により北京は天津、河北との統合を進め、シンガポールや香港といったこれまでの中継地点より強みを発揮でき、新興勢力のバンコク、ソウル、クアラルンプールは追随できなくなる。
ただし、接続便の利便性で未だに中国は他のアジア各地に遅れをとっているとOAGエイビエーション・ワールドワイドが指摘している。シンガポール、香港が域内で国際乗り継ぎ便が最多となっている。上海浦東国際空港が中国で唯一ランク入りしているがそれでも8位だ。
IATA予測では2019年の旅客総数は46億人だが2037年には82億人と倍増に近くなる。航空旅行がインドやインドネシアの新興利用客に人気となるのがその理由だ。大興はアジア各地で進行中の空港プロジェクトの一つに過ぎない。合計1千億ドルが投じられており、増え続ける需要をドレだけ確保できるかの競争だ。上海浦東国際空港でも新ターミナルが9月にオープンしている。
従来の一路線一社方針を中国が大興で緩和すれば、中国のその他エアラインが一斉に国際路線開設を申請することになろう。
大興では大量の鋼鉄、ガラスの他に池や木造建築物、石橋を備えた中国様式庭園で旅行客は一息入れることができる。新空港では顔認識を活用しペーパーレスでのチェックインが実現している。
relates to Beijing’s Giant New Airport Helps China Rival U.S. in the Skies
Photographer: Weng Qiyu/ICHPL Imaginechina via AP Photo
中国民航当局は新空港利用の利用促進策をエアライン側に提示している。国際線運用を同空港で行う予定なら受付優先度が高くなる。海外エアラインも北京の二箇所の空港で選択は可能だが、大興に移動すれば新規路線開設が有利になったり有利なスロットが多く手に入る。

大興空港では2025年までに利用客の5人に1人は乗り継ぎとなると見ている。各国のフラッグキャリヤーのうち、英国航空は北京ヒースロー便を10月27日より新空港利用に切り替えると発表しており、中国東方、中国南方の各社とのコードシェアリング効果を最大限にするという。中国東方航空は北京上海線は首都国際空港から引続き新空港から運用する。■

2019年3月31日日曜日

2019年度版 定時運行に優れたエアライン、エアポート番付が発表されました

CNNが今年度版の定時運行ベストエアライン、エアポートを伝えています。


調査機関OAGが定時運行記録から2019年版のエアライン、エアポートで世界最優秀成績を発表した。


OAGは2018年通年のフライト58百万回の分析からランキングを作成した。定時運行OTPの定義は定刻15分以内の離発着とした。


その結果、最優秀エアラインはコパエアラインズ(パナマ)で定時運行率89.79パーセントだった。なお、パナマシティは中規模空港で最優秀の定時運行を達成した。

エアライン部門の順位

1.コパエアラインズ (89.79%). (幹線運航エアラインでトップラテンアメリカでトップ).

2. エア・バルティック airBaltic (89.17%). (欧州トップ).
3. 香港航空 Hong Kong Airlines (88.11%). (アジア太平洋トップ).
4. ハワイアンエアラインズ Hawaiian Airlines (87.52%). (北米トップ).
5. バンコク・エアウェイズ Bangkok Airways (87.16%).
6. カンタス航空 Qantas Airways (85.65%).
7. LATAM Airlines Group (85.60%). (大手エアライントップ).
8. アズール Azul (85.21%). (LCCトップ).
9. カタールエアウェイズQatar Airways (85.17%). (中東トップ).
10. KLM (84.52%).
コパは昨年の最優秀エアライン、エアバルティックと交代した。
一番大きな躍進を遂げたのがバンコクエアウェイズで前年比10パーセントも定時運行性が向上した。LATAMエアラインズグループ(7位)、KLM(10位)もそれぞれランクを上げた。(前回はそれぞれ36位、30位)
日本航空は前回の4位が13位に後退。ヴエリングVuelingは7位から63位に大幅後退した。南アフリカのマンゴ Mangoはアフリカでトップの82.8パーセントの定時性を示した。


エアポート部門

OAGは年間2.5百万座席以上の運行実績がある世界各地のエアポートの実績も集めている。エアポートは規模で分類した。
四年連続でメガエアポート(30百万座席超)で最も定時性が高いのは日本の羽田 (85.62%)だった。
大規模エアポート(20-30百万座席)のトップはモスクワ・シュレメチョヴォ(87%)、大型エアポート(10-20百万座席)は大阪空港(88.22%)だった。
パナマシティは中規模エアポート(5-10百万座席)でトップで91.11%だった。
ベラルーシのミンスクナショナルエアポートが小規模(2.5-5百万座席)でトップで92.35%だった。


定時運行実績はOAG以外も集計している。
FlightGlobalは1月にFlightStatsデータから定時運行達成賞を発表し、エアラインを三部門にまとめた。国際(幹線、ネットワーク)、中堅(地域内幹線、ネットワーク)、格安運賃である。
両調査で定時性運航の定義は定刻15分以内の離発着だがFightGlobalではエアポート成績は定刻出発を基本とし、エアライン実績は定刻到着を基準とするため内容が異なる。
その結果、デルタエアラインズを世界最高実績のエアラインとしているがOAGでは第16位でカタールエアウェイズがネットワークエアラインでは世界最高としている。
LCC部門では両調査でアズールが最高としている。


OAGまとめではANAは11位に入っています。
エアポート(小規模)では鹿児島が11位、中規模で中部が7位、
大型では新千歳が7位、大規模では成田が13位に入っています。関西が見当たらないのですが。日本のエアポートの成績がいいですね

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