ルフトハンザがパンデミック後で初の黒字化を達成し、今年第4四半期のキャッシュ不足も回避できる見通しがついた。
9月30日までの三カ月の修正ずみEBITは17百万ユーロで、リストラ費用を除くと272百万ユーロとなった。黒字復帰の背景には貨物運輸を担当するルフトハンザカーゴが記録的な利益を計上したことならびにユーロウィングの黒字化が貢献した。
Source: Lufthansa
ルフトハンザグループを率いるカーステン・スポールは「ビジネス客の需要増並びにルフトハンザカーゴの業績が記録更新したことで、危機を脱するめどがついた。黒字復帰を遂げた」と述べた。
ルフトハンザカーゴの修正後EBITは301百万ユーロ、ユーロウィングスは108百万ユーロを計上し黒字復帰したのは観光客出張客の利用再開が大きな理由だ。
ただし、同グループの路線運航は赤字のままで、450百万ユーロの欠損だった。ただし、昨年同時期の赤字12億ユーロから大幅回復となった。
グループとして黒字化しMRO業務も黒字になった。とはいえ第3四半期は72百万ユーロの当期純損失となった。
ルフトハンザのAKSは危機前の50%近くまで第3四半期になっており、19.6百万人の旅客を運んでいる。今後大きな米国市場が再開すればさらに需要増が見込まれる。
「第3四半期末で新規予約が2019年の8割程度になっていた」と同社は述べている。「上級クラスチケットの人気が高い。ビジネス利用客がすべてのクラスで共通して大きく伸びている」
第4四半期では危機前の6割程度で運航し、80百万ドルのリストラ費用を入れてもEBITDAの黒字化を想定する。
「グループは例年厳しくなる第4四半期でもキャッシュ不足を回避できる見込みがついた。このため2021年は通年でグループは増収となり調整後のEBIT損失も昨年の半分程度に減ると見ている」■
Lufthansa sees positive trend after returning to profit in third quarter
By Graham Dunn3 November 2021