Source: Aeroflot
ロシアのフラッグキャリア、アエロフロートの2020年は旅客収入が落ち込み業績不振のまま純損失で終わった。
「航空史上で最大規模の危機に直面し、第2第3四半期は国際線運行がほぼ全面停止となり、感染予防措置がロシア各地で実施される中で需要が大幅に落ち込み、年間業績は965億ルーブル(13億ドル)の純損失となった」とスカイチーム加盟の同社が発表した。なお、2019年は逆に53億ルーブルの黒字だった。昨年の運行収入は前年の5,520億ルーブルが2,280億ルーブルとほぼ半減となった。
アエロフロートは運行席数を大幅削減したことに加え、コスト削減、貨物需要の追加収益で危機状況の悪影響を「一部にせよ最小化」できたと総括している。
危機状態の初期数週間で利用がほぼ全壊したが、利用客は第2四半期に年率85%減となった。第3四半期は67%減と緩和され、第4四半期は59%減まで回復した。国際線では運行回数増加と運行再開により収益が増え、第4四半期では前の四半期より94%もの運航便増となったが、旅客利用は伸び悩み、増加は56%にとどまった。
貨物売上は年率換算78%増を第4四半期に記録した。「貨物輸送量、郵便輸送量が2020年Q4で55.6%増だったのは、国際線の貨物需要が130.7%増になったのが大きい」(同社)
経費は対前年比で39%削減したが、相殺したのがルーブルの対ドル11%、対ユーロで14%の値下がりで、支出総額で149億ルーブルの追加となった。
「大型経費適正化措置、リース支払い予定の見直し、取引先向け支払いの最適化に運行規模削減の効果が加わり、固定費変動費ともに引き下げることができた」と同社は発表している。■
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Aeroflot losses hit $1.3 billion in 2020
By Cirium6 February 2021
https://www.flightglobal.com/airlines/aeroflot-losses-hit-13-billion-in-2020/142311.article