Aviation Week の記事からです。
737といえば手ごろな貨物機というイメージが今後定着するのでしょうか。それまでにボーイングは新型機を市場に導入できるでしょうか。それにしても737-800はまだまだ第一線で活躍中の機体だと思っていましたが。
STAECO はボーイング737-800BCF改装ライン7本を整備する。
Credit: Boeing
航空貨物輸送の需要がいまだかつてない規模に拡大しつつあり、ボーイングは山东太古飞机工程有限公司Taikoo (Shandong) Aircraft Engineering (STAECO)と737-800を貨物型へ改装するボーイング貨物機転換Boeing Converted Freighter (BCF) 専用ラインを二基増設する。
両社の合意内容が12月7日北京で発表されたのは中国民間航空局が 737 MAX の耐空証明を発行し、2018年から19に年にかけ発生した人身事故を受けて運行停止措置となっていた。同型機の運行再開が可能となった直後のことだ。
今回の追加ラインは2022年にSTAECOの山東省斎南市に完成し、うちひとつは2022年第一四半期、のこるひとつも同年中ごろに稼働開始する。すべてそろうとSTAECOには合計7ラインを稼働し、737-800BCFへの改装が実現するとボーイングが発表した。
中国のライン増設発表に先立ち、ボーイングはその他の拠点でも737-800BCF改装能力の増強を公表しており、広州の广州飞机维修工程有限公司Guangzhou Aircraft Maintenance Engineering Company (GAMECO)以外にコスタリカのCooperativa Autogestionaria de Servicios Aeroindustrialesが新しく加わり、カナダのKFエアロスペースKF Aerospaceとボーイング自身のロンドン・ガトウィック空港の整備補修施設に加わる。
ボーイングはこれから20年で合計1,720機が旅客型から貨物型へ改装されるとみており、うち1,200機は標準的な機体改装を受けると予測。アジアの需要が全体の4割を占めるとボーイングは試算している。■
Boeing Adds 737 Freighter Conversion Lines With China’s STAECO To Meet Cargo Boom
Guy Norris December 07, 2021