2021年3月27日土曜日

ボーイングが787引き渡しを5カ月ぶりに再開。一方、先に再開したものの737Maxは400機超が社内に滞留していた。

 

Boeing 787 deliveries restart after five-month pause

By Jon Hemmerdinger27 March 2021

https://www.flightglobal.com/airframers/boeing-787-deliveries-restart-after-five-month-pause/143073.article


United Dreamliner1

Source: United Airlines

United Airlines 787


ーイングは3月26日、787-9をユナイテッドエアラインズに納入し、胴体部分で見つかった問題のため2020年10月以降停止していた機体引き渡しを再開した。


ボーイングは同日に、「787引き渡しを再開した。技術解析と点検作業をこれまで続けていた」と発表した。

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同社は胴体部分の問題を「表面の平坦度」とし、機体後部で見つかったと述べた。


同社は機体点検で許容範囲内にあるか確かめるべく、一部機体では客室部分の分解まで行っていた。


「安全と設計順守への姿勢からあらゆる角度を完全に点検し、機体引き渡しを続けることとし、規制上の要求をすべて満たすとともに最高水準のボーイング品質標準で引き渡しを実現します」


787納入停止はパンデミックの広がりの中でさらに打撃となり、同時にボーイングは787生産をサウスカロライナ州チャールストンに全面移転する途中で発生した。これまでの主力工場、ワシントン州エヴァレットは今年中に生産を終了する。


737 Max未納入分が400機を超える中、ボーイングには引渡し前の787が80機超加わっていた。737 Maxの引き渡しは2020年12月に再開した。


今月初めに連邦航空局は4機分の耐空証明発出に責任を感じ787事業への監督を強化すると発表していた。■


2021年3月7日日曜日

フェデックスは20億ドル超を投じ、20年以内にカーボンニュートラル運行の実現を目指す。

 

FedEx invests $2bn in sustainable technologies

By Pilar Wolfsteller6 March 2021

https://www.flightglobal.com/strategy/fedex-invests-2bn-in-sustainable-technologies/142751.article


貨物航空会社フェデックス(本社テネシー州メンフィス)は20億ドル超を投入しカーボンニュートラルでの運行を20年以内に同社の世界ネットワークで実現する。



3月3日、同社はこの目標達成のため三分野に注力すると発表した。車輛の電動化、代替燃料ならびに炭素隔離carbon sequestrationである。


Fedex 777F

Source: FedEx

FedEx invests $2 billion in sustainable technologies


「当社は気候変動への解決策として大胆なアクションを取る責任があります」と同社CEOフレデリック・スミスが語っている。「この目標のため長期に渡る取り組みとして社の運行全体で持続可能性の実現に取り組みます。同時に長期的投資によりフェデックスの見ならず業界全体の変革を実現していきます」


ゼロエミッションの電動トラックを集荷配達用に追加導入する他、イエール大の炭素隔離研究を支援し、代替ジェット燃料、機材近代化にも投資する。


同社は2040年までにカーボンニュートラル実現を狙い、2005年以来機材の排出ガスを24%削減していると発表。また、2012年以来の合計で54億リットルのジェット燃料消費を減らし、二酸化炭素排出は13.5百万トン減らした。


今年1月、ボーイングは100%「持続可能」燃料で飛ぶ機体を2030年までに完成させると発表し、業界全体で2050年までの削減目標に必須の機材となるとした。


航空宇宙業界全体としてもエアラインの排出量を2050年までに2005年実績の半分に削減する目標を掲げている。持続可能航空燃料(SAF)がこの目標達成には不可欠とされる。■


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