空港の保安検査の混雑にストレスを感じ、タッチパッドに指をあてたくない旅行客のニーズにこたえようという試みです。日本にも早晩同じ流れが来るでしょう。デジタル行列というのはよくわからないのですが。
Credit: Photo credit: SEA
シアトル-タコマ国際空港(SEA)が実証事業二点を試行中で、保安検査場の混雑解消とタッチレスのチェックイン・荷物預入を目指している。
運輸保安庁(TSA)の保安検査現場で「SEAスポットセイバー」と呼ぶテストで待ち時間と混雑を解消しながら適正な物理的間隔を維持できるかをデジタル行列で試行している。
SEAスポットセイバーにはふたつの方法がある。ひとつはアラスカエアラインズ利用客向けのTSA検査ポイント5で保安警備企業Pangiamが行う。もう一つはデルタエアラインズ他の利用客向けの検査ポイント2でVHT社の技術を試す。
実証は今年8月31日まで上記検査場で毎日行われ、午前4時から正午までのSEAで利用客が一番多い時間帯を対象とする。
SEAによれば旅行繁忙期には「点検場に午前11時までに一日の4割から5割の利用者が集中する。保安検査場が一番混雑し、常に密な状況になっている」という。
今年夏に実証が終了すると、SEAは利用客、業者の反応をまとめ、効果を評価する。「成功と判定されれば、全体に適用し、保安検査手続きの効率化を推し進めたい」とSEAが発表している。
Photo credit: Changi Airport Group
さらにSEAはタッチレス技術でHappymeterの「happyhover」技術の評価を続けている。これは電子スクリーン上の指の動きを探知するもので、エアカナダ、フロンティア、JetBlueエアウェイズ、大韓航空、スピリットエアラインズ、ヴォラリス(メキシコ)の専用カウンターで先行採用されている。
Happyhoverを使うタッチレス・チェックインカウンターはシンガポールのチャンギ空港が2020年7月に世界で初めて採用した。
SEAでは検証用のハードウェアを設置し、赤外線を応用する。空中で光線を遮ることでタッチスクリーン操作を再現する。これにより利用客はチェックイン時のタッチスクリーンに不必要に触る必要がなくなる。
シアトル港管理組合長のサム・チョーSam Choは「タッチレス技術により旅行者のストレス軽減が実現します。空港は安全かつ効率を今後向上できます。利用客、エアライン双方のご協力で実証を進め、ともにメリットが生まれるのを確認します」と述べている。■
Seattle Airport Trials Digital Queuing, Touchless Kiosks
Linda Blachly May 05, 2021
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