新規低運賃エアラインのブリーズエアウェイズ Breeze Airways が運航を開始する。数々の航空事業を立ち上げてきたデイヴィッド・ニールマンDavid Neelemanが率い、7月には米東部16都市をつなぐ39路線のネットワークとなる。
ニールマンのエアライン事業で五番目となる同社は5月27日タンパ=
チャールストン(サウスカロライナ州)線から運行開始する。
当面、同社は以下の四空港を中心の運行となる。タンパ、チャールストン、ニューオーリンズ、ノーフォーク(ヴァージニア州)。
Source: Cean W Orrett/Cean One Studio
ブリーズは5月27日運行開始する。
ソルトレイクシティーに本社を置くブリーズは二機のエンブラエル190で運行開始する。同機は108席単一クラス仕様とする。機材は13機増やし、E190を10機、E195は3機を夏までにそろえる。
「16機体制はブリーズの第一段階に過ぎない」とニールマンは語った。「Covid-19パンデミックの影響が全国の航空運輸に出ており、ローカル線や小規模空港で大幅な運航便削減が続いている。直行便を必要とする都市ペアが多い。現在100もの就航先を検討中だ」
ブリーズによれば当初の路線では95パーセントは直行便開設の必要はないという。ニールマンはFlighGlobalに今年3月に同社は「ラストベルト・サンベルト」の中小都市をつなぐ路線開設を検討中と述べていた。
「いいね」料金
ニールマンは新会社を「世界でもっともいいねと言ってもらえるエアライン」にしようと図っている。同じ構想でJetBlueを立ち上げたのはかれこれ20年前のことで、利用客がサービス条件での違いに気づき、その他のLCCと比較してくれると期待する。
同社は片道航空券を39ドルから販売し、「いいね」料金と「もっといいね」料金を選択できる。「いいね」料金は基本料金で無駄を省き手荷物機内持ち込みができない。20ドルで荷物三点まで運べる。通路側座席は10ドルからで、家族でまとまって座席を取るのは無料だが、ペットの機内持ち込みは75ドル徴収する。
「もっといいね」料金では座席指定ができ、手荷物一点の預入ができ、スナックを提供し、シートは足元が広くなり、優先搭乗できる。
三番目に「最高にすてき」料金があり、ビジネスクラス並みのシートとなる。これはエアバスA220-300が機材に加わる今年後半に登場する。ブリーズは同型機を60機発注している。ニールマンはさらに60機をオプションとしているとFlightGlobalに明らかにしている。
エンブラエル機材には飛行中ワイヤレス接続がついていない。飛行時間が短いためと同社は説明するが、夏までに飛行中エンタテインメント(IFE)がつくという。A220にはIFE、wi-fiが最初からついてくる。
フライト出発時間の15分前までなら予約キャンセル・変更は無料で可能と同社は説明。予約変更やキャンセルで発生した未使用分料金は「ブリーズポイント」として24カ月間利用できる。
就航都市
ブリーズの当初路線は大部分が二時間以内フライトとなる。北はロードアイランドのプロビデンス、南西はテキサス州のサンアントニオまでカバーする。
その他の就航都市にルイビル(ケンタッキー)、アクロン/カントン(オハイオ)、コロンバス(オハイオ)、ピッツバーグ、ハンツビル(アラバマ)、リッチモンド(ヴァージニア)、ベントンヴィル/ふファイエットヴィル(アーカンソー)、タルサ、オクラホマシティがある。
Source: Breeze Airways
ブリーズエアウェイズの当初の路線地図
路線網は7月22日までに完成すると同社は発表。
ブリーズは4月中旬に運行開始予定だったがFAA認可がおりず、5週間延期された。5月14日に認可を得て、有償旅客運行が可能となった。
以前ニールマンはモリスエアを創設し、同社はサウスウェストエアラインズに吸収された。そのほか、カナダのWestJet、JetBlue、ブラジルのAzulも立ち上げてきた。本人はブリーズの国際線開設にも意欲を見せている。A220は増設燃料タンクでハワイ、南米、欧州までの路線運航が可能とニールマンは述べている。
ブリーズ以外にも新規エアラインアヴェロエアラインズAvelo Airlinesはアレジアントエアとユナイテッドエアラインズで役員だったアンドリュー・レヴィが立ち上げ、ロサンジェルス地区ハリウッド-バーバンク空港から西部11都市を結び、4月28日運行開始した。■
Neeleman’s Breeze Airways to be airborne from 27 May
By Pilar Wolfsteller21 May 2021
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