Analysis Shows 13% Of Stored MAX Fleet Has No Customers
Sean Broderick October 01, 2020
Credit: Boeing
ボーイングは製造済み737 MAXの13%に新たに顧客を探す必要に迫られている。理由は数々あるが、世界各国でエアライン需要が低迷する中で発注元が受取りを拒んでいるとAviation Weekは分析。.
納入待ちのMAXは8月末時点で同社内に470機ほどあり、大部分が2019年3月中旬以降に生産された機体。この時点で同機は運航停止措置に入りボーイングも納入を停止した。
An Aviation Week Intelligence Network Fleet Dataの分析ではこのうち62機は発注元からキャンセルされており新しい買い手がみつかっていない。うち49機は航空機リース会社、エアラインは11機、のこり2機はボーイングビジネスジェットのVIP仕様だ。
この62機に加え、さらに12機でキャンセルが発生したがその後発注先が見つかった。ロイターによればボーイングはデルタエアラインズに余剰機体のうち最大40機の購入を期待している。デルタはベイキャリヤーでMAX発注が最大規模になっている。
MAX発注の取り消しは2020年1月から8月までで564機に上っており、うち114機がエアライン発注分だ。目立つのはGOLが34機、エアカナダの29機だ。
ボーイングは昨年で270機のMAX受注を失い、なかでもジェットエアウェイズが2019年4月に運航停止したのが大きかった。今年8月31日現在の受注残には同社発注分125機があり、162機のキャンセルの中で目だつ。
ボーイングでは納入実績を毎月発表しているが、納入待ち製造済み機数は公表していない。ここに過去18か月で生産されたMAX完成分が入る。
Aviation Weekの分析では2020年1月に生産を一時停止した時点で納入できないままのMAXが456機あった。その後生産再開したが、ボーイングは正確な数字を公表していない。そのため2020年に入っての生産数は不明だ。Jefferiesのアナリストからは9月中旬時点でスピリットエアロシステムズが737MAXの胴体部分22機分を納入していると伝えていた。
ボーイングの最新予測では737生産は2022年第一四半期に月産31機ペースに回復するとある。MAX納入も規制当局が飛行停止措置の解除に動けば再開の見通しで、FAA他当局が11月ないし12月にボーイングに正式通達すれば2020年中に一部の納入へ道が開く。
FAA長官スティーブ・ディクソンは元エアラインパイロットで737操縦経験があり、9月30日にボーイング所有のテスト機を操縦し、ボーイングが講じた変更内容を自ら試した。飛行後に同長官はボーイングの改良点に高揚した気分を隠さなかったが、FAAの飛行停止措置解除の日付については記者団に語らなかった。.
Aviation WeekのデータではMAXに合計3,993機の受注があり、うち11機がボーイングビジネスジェット仕様だ。Aviation Week のまとめた数字にはジェットエアウェイズ向け機体のように納入可能性が低い機数は入っていない。■
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