エアバスのほうが環境を意識した航空移動手段の開発に熱心なのでしょうか。将来への布石ではエアバスが一歩先のようですが、ボーイングの動きが今後注目されます。
エアバス主催のサステナビリティサミットが本日フランスのツールーズで開かれ、同社から固定翼のCityAirbus NextGen eVTOL構想が発表された。V字尾翼と電動モーター8基を搭載したプロペラ推進機だ。
エアバスヘリコプターズが中心となり開発する同機は2023年に試作機が完成し、2025年の型式証明取得をめざす。4名搭乗で80キロまでの飛行を最高速度120km/hで実現する。
「サステナビリティを都市間航空移動に統合し、環境社会両面の問題解決につながる手段をめざしています」とエアバスヘリコプターズCEOブルーノ・イーヴンが語る。都市間移動への統合とともに社会の認知を得ることも課題だと認め、航空管制の自動化とともにビジネスモデル開発も課題とイーヴンは認め、「安全、サステナブルで完全統合されたサービスを社会に提供したい」という。
都市圏では騒音水準の解決が不可欠だが、CityAirbusのデザインでは上空通過時に65 dB(A) 、着陸時に70 dB(A)以下とするのが目標だ。エアバスはホバリング時と巡航時を最適化していると説明。
エアバスはCityAirbus NextGen をEASAの特殊条件VTOL規定で型式証明をめざしている。
単座型Vahana、複座CityAirbus技術実証機の開発から知見を多く得たという。後者は当日の会場で展示されていた。
両実証機で合計242回のフライト、地上テストをこなし、計1,000キロの飛行を行った。さらにエアバスは風洞実験を大規模に行っている。
CityAirbus NextGen 試作型のテスト飛行はパリ、ミュンヘンで行うが、テストは両国以外にも広がるとエアバス幹部は説明。■
Airbus Unveils Plans for Larger, Fixed-wing eVTOL
by Cathy Buyck
- September 21, 2021, 12:29 PM
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