2020年1月3日金曜日

737 Maxの補償金交渉の一方、飛行再開はめど立たないまま

American Airlines expects to share 737 Max compensation with employees

By Pilar Wolfsteller3 January 2020
メリカンエアラインズは10ヶ月に入った737 Max運行停止で発生した損害でボーイングと協議を継続中で、補償金の一部は従業員に還元する。
昨年10月に同社CEOダグ・パーカーは同社保有のMax24機の運行停止措置で税前利益540百万ドルが消えたと発言した。アメリカンは76機の発注残をそのままにしている。
「ボーイングと補償の交渉中」とアメリカン広報はFlightGlobalに1月2日述べている。「当社が受け取る補償はチームとして共有すべきものと考えています。ボーイングとの交渉は決着次第、詳細をお伝えできると思います」
今週早くにはターキッシュエアラインズからボーイングと交渉が決着し地上待機と納入未実施による「損失分の補償」で「合意形成」できたと発表があった。同社はMax75機を導入予定だったが12機を受領したところで3月になり運行停止措置が始まった。ターキッシュから補償内容の詳細発表はなく、合意が最終なのか中間措置かも不明だ。
ボーイングはサウスウェストエアラインズにも飛行停止にともなう財務損失の一部補償で合意しており、サウスウェストは補償金のうち125百万ドルを利益分配金として従業員へ還元する。
737 Maxの運行再開はめどが立っておらず、連邦航空局は精査を終えていない。同局は型式証明再発行の予定を発表しておらず、安全が確認されるまで再発行はないとの発言を繰り返している。
アメリカンエアラインズは同機運行を4月6日まで停止しており、ボーイングは見通しがつくことを条件に1月に生産再開の準備に入っている。■

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