2021年5月1日土曜日

ルフトハンザは今年の利用率を40%と予測。ワクチン接種の広がりでパンデミック影響は徐々に減り、夏季旅行シーズンに期待するが、旅行制限の緩和を注視している模様。

Lufthansa Airbus A321neo wing

Source: Lufthansa


フトハンザグループは今年の業績をコロナウィルス危機前実績の40パーセント程度と見ており、調整済みEBIT(利息及び税金控除前利益)は11億ユーロ(13億ドル)の赤字と予測する。第1四半期もパンデミックで低利用率に終始した。


利用率40パーセントとの予測はルフトハンザが発表していた40-50パーセントの予測幅の下位に相当し、渡航制限解除が予想より遅れていることを反映している。グループ全体の収益は1-3月で前年同時期より60パーセント減となった。調整済みEBIT損失は1億ユーロの改善し、前年同四半期は12億ユーロ赤字だった。


ルフトハンザグループCEOカーステン・シュポアは「一貫してコスト削減を行った結果、前年を上回る実績となった。グループ全体で実行中の変革が効果を現してきた。今の動きを緩めることなくルフトハンザグループを更新し、無駄をはぶき、効率を高め、世界をリードするエアライン各社の一画を占めていきたい」と語った。


グループのキャッシュバーンレートは3億ユーロ予想を下回る平均2.35億ユーロになった。同社は原因を運送部門、MRO部門の成果が予想を上回ったためとする。月間の平均キャッシュドレインは2億ユーロに縮小する予想が第2四半期にある。


ルフトハンザグループの利用率は1-3月はコロナウィルス危機前の21パーセントで3百万人を運んだが、2019年実績の10パーセントにすぎず、ロードファクターは三分の一減り、45%になった。


同社は第2四半期も引き続き需要回復のペースは遅くなるとみており、移動制限が引き続き実施されているためとするものの、下半期に回復に転じるとみている。


「危機が長く続けば、それだけ旅行熱が高まる」とシュポアは述べた。「規制が弱まり旅行が可能となれば予約が増える。ワクチン接種率が大きく伸びて夏季から需要が急増するとみている。EU委員会からワクチン接種済みなら米国からヨーロッパ旅行を認めると発表があったが、元気づけられるニュースだ」


同グループ傘下のキャリア各社は観光路線で需要が回復すると見て提供座席数を増やしている。ルフトハンザはコロナウィルス危機前の7割程度までの座席数を提供できるとする。■


Lufthansa to operate 40% capacity this year

after posting €1.1bn Q1 loss


By Graham Dunn29 April 2021




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