2019年9月14日土曜日

日本航空: 米運輸省から罰金30万ドル支払いを命じられる、乗客をエプロン上の機内に閉じ込めたため




US DOT fines JAL $300,000 for excessive tarmac delay


13 SEPTEMBER, 2019
 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM
 SAN FRANCISCO
https://www.flightglobal.com/news/articles/us-dot-fines-jal-300000-for-excessive-tarmac-delay-460871/

米運輸省(DOT)は日本航空に反則金300千ドルを課した。乗客を機内に4時間も乗せたまま機体から降ろさなかった事案が同社で二件発生したため。
9月12日付の同意命令書ではJALが反則金支払いに応じ訴訟は見送るとあるものの、同社はDOTが算定した乗客一人あたりで算出した空港内乗客足止め時間は過大になっているとして同意していない。
案件はともに成田国際空港からジョン・F・ケネディ国際空港行きの004便で2018年1月と5月に発生してた。それぞれシカゴのオヘア空港とワシントンのダレス空港に行き先変更していた。
この内1月4日のJL004便はシカゴへの行き先変更まで4時間31分にわたりエプロン上に待機した。当時のJFKは冬の嵐で24時間近く閉鎖されていた。
DOTは日本航空が004便乗客に対し規定の4時間までに降機させなかったことを規定違反と裁定した。
2018年5月15日にはニューヨーク地区が雷雨に襲われJL004便がワシントン・ダレス空港に給油のため着陸を迫られ、乗務員の勤務規定時間に達した。乗客は4時間59分経過して降機した。
今回の裁定に対して日本航空の文書では「貴省のエプロン遅延ルールを遵守すべき義務を深刻に受け止め、乗客の安全、安心、快適を守る責務も同様に深く受け止める」とあり、さらに遅延事案はそれぞれ同社の管理外のことであり、それぞれ天候が原因での空港の混雑によるものとしている。
日本航空はさらに業務管理社内通達を出し、エプロン上の遅延を生む大きな原因について説明するとともに、空港運営の混乱等のJAL管理外の要因では降機の決定を4時間という制限以前に行うよう強調したと付け加えている。■

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