2019年4月21日日曜日

ボーイング737MAXのMCAS改修作業の進捗、型式証明取得に向け近づく

Aviation Daily

Boeing Completes MCAS Pre-Certification Flight Testing

Apr 18, 2019Guy Norris and Sean Broderick | Aviation Daily

Boeing

ーイングは737 MAXのMCAS機体制御特性補強システムのソフトウェア改修に向け大きく近づいており、MAXの飛行再開への道を「順調に進んでいる」と同社は表現している。
同社はMCASソフトウェア改修の効果を試す最終テスト飛行を4月16日ワシントン州西部で行い、FAAによる型式証明取得テストのリハーサルとした。テストには737 MAX開発用の1E001を使い、主に15千フィート程度で時速200ノットから400ノットで試した。
その際にピッチ設定9通り以上で、MCAS12.1.1ソフトウェアの効果を確認した。
同日の飛行は「最終テスト飛行であり、(FAAの)型式証明取得飛行に備える」とボーイングCEOデニス・ムイレンバーグが翌日発言した。「型式証明に向け順調に進んでいる」
その前日4月15日にも同様のフライトを実施し、1E001機はシアトル南方のボーイング・フィールドを離陸し1時間20分飛行した。
ボーイングはソフトウェア改訂版を搭載した機体でテスト飛行120回200時間をB1フライトつまり顧客向け機体の製造後飛行のパターン中心で行った。
ボーイングもFAAもMCASの性能試験日程を公表していないが、消息筋によれば来週にも行われるという。
ボーイングはソフトウェアの完成に向け作業中でFAA他規制当局への提出用の訓練キットの完成も未完成だが、MAX運航停止措置の早期解除をめざしたいとする。ただ運行再開のめどは見えない。エアラインの多くが北半球の夏季繁忙期まで同機運航を断念している。
規制当局はボーイング対応を見る上でMCAS訓練を最重要視しており、737パイロット含むFAA主催の検討委員会では737NGから737MAXへの機種転換にシミュレーター訓練は不要との結論を出した。タブレット含むコンピュータ訓練で十分というのだ。同委員会報告書は4月いっぱいパブリックコメントを募集している。
一部規制当局やエアラインにはシミュレーター訓練でMCASが作動不良となった場合に備えるべきとの主張がある。カナダ運輸相マーク・ガモーは4月17日にカナダもその意見に賛成すると述べた。「iPadで一時間ほど操作しただけでいいのか疑問だ。シミュレーターが最善の訓練方法であり、現実の状況で訓練出来る」

MCASは737NG同様の飛行特性を実現することを目的に開発されたmのであり、MAX 8で二回発生した重大事故の核心部分でもある。ボーイングのソフトウェア改修ならびに関連訓練の狙いはシステム信頼度の引き上げと必要な場合のみに作動させることにあり、パイロットには理解しやすくさせ、必要なら無効にさせることをめざしている。■

0 件のコメント:

コメントを投稿

お知らせ

 2022年以降こちらでは新しい投稿はしておりません。引越し先は 「航空宇宙ビジネス短信T1(新)」です。 こちらへお越しください。 https://aviationspacebusiness-civilaviation.blogspot.com/ お待ちしております。